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最後の砦(パンツ)だけはミハルに全力で守られた。
そんなわけで現在の俺はパン1の状態である。それでも涼しいから妥協。
ミハルも涼しげな色合いの入院着なので見た目が暑苦しくなくて助かる。
よかった、コート着込んだ幽霊じゃなくて。
てか、死んだら白装束だと思うんだけどなんでコイツは入院着なんだろうな。
「あー、あっちー。なにこの関東の殺人的暑さ。道産子の俺に死ねと」
「あたしには暑さとかわかんないからなぁ……」
「いいなぁ……そこだけ羨ましいわ」
とりあえずG様のことは置いておいて、買ってきた袋をテーブルに置く。
ペットボトルの片方はミハルに。
「ほらよ」
「おっ、今日はジュースかぁ。ありがとーっ」
先ほどまでの怯えた顔はどこへやら、ミハルは嬉しそうにそれを受け取った。
俺からの『おみやげ』が唯一の楽しみになっているらしいから、一応ちょこちょこ買っていってやってる俺優しい。
たまにアイスを買えだのどこそこのスイーツ(笑)が食いたいだの喚きだすがそういうときは無視している。
暑さの感覚はないくせに味覚はあるらしいから訳がわからない。
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