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「…」
「…」
山田に見つめられて
何分経過しただろう。
全然離れてくれない…!
そんな見つめられたら、
しかも上目遣いで
超照れるんですけどッ
それに顔が近い。
「や、山田?」
「ん?」
「離れてほしいかも」
「…やだ」
やだじゃねーし!
これ結構、首痛いんだよね…
「ちゅーしてくれたら
離れてあげる」
ちゅーって…
「遠慮します」
「なんで!?」
「なんかそういう気分じゃない」
「えーっ
…俺のこと嫌い?」
そんな顔で言われたら…ね?
「でもここ学校だし」
「いいじゃん!
須藤がちゅーしてくれなきゃ
俺死んじゃうー」
どこのどいつだよ
「…あ!菜々ちゃんだっ」
「嘘っっ!?」
その瞬間、山田は私から離れ
キョロキョロその姿を探す
「あははっ、嘘だよーん」
そう言ってあっかんべーを
山田にする。
「…ばーか」
苦笑い気味で
私の頭を小突く彼にも
ドキッとする私って…
やっぱり山田が好きなんだな
って実感した。
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