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クリスマスまで
後3日に迫った頃。
私はナミの部屋に
お邪魔させてもらった
「ねぇ?ここって
こうするんだっけ?」
「うん。そうそう
上手いじゃん梨子」
マフラーを見て
ニコッと微笑むナミ。
「山田、喜ぶかな」
「大丈夫でしょ?
梨子からのだったら
なんでも嬉しいはず」
"山田の性格からして"
そう付け加えてまた笑った
「…でもさ、なんか山田
最近冷たいんだ。」
たぶん今、悲しい顔してるから
顔を見られないように
マフラーを編みながら呟いた
「全然いつも通りじゃん」
「そうじゃなくてー!
なんか、前みたいに
一緒に帰ってくれないし
メールの返事も遅いし
返してくれない時もある」
帰り道は逆だから
せめて校門まででも
いいじゃんね?的なさっ
「山田だって忙しいんだよ」
「そっかなー?」
「そうそう、ほら梨子!
早く編まなきゃ
間に合わないよ!」
頭を小突かれ、再び作業を開始
喜んでくれたらいいなぁ…
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