-12月- DECEMBER

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「ただいまっ!」 「おかえり」 靴を脱ぎ捨てて 勢いよくリビングに入った 「母さん母さん!」 「何ー?そんな慌てて」 洗い物をしていた手を止め 驚いた様子でこっちを見る 「明日は本っ当に家、  誰もいないんだよな!?」 「えぇ?なんで?」 「いや、なんとなく…」 彼女を家に入れるなんて 絶対に言えるわけがない 「うん、明日は誰もいないわよ」 「ふーん…」 そっかそっか、と 首を縦にこくこくする 「それがどうしたの?」 「や!べっつに~ッ」 それだけ言い残すと 部屋にむかった。 _
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