憧れの星

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「そうかぁ?俺、お前…いや木下様以外にあんな人気あんの見たことないぞ」 「いつもこんな感じよ」 いつもって…。 話は聞いてたけど、本当だったんだな。 ってあれ? 俺、木下と一緒に教室行くのって初めてじゃないか..? 「なぁ、木下様」 「何よ」 スタスタと歩く木下。 「朝一緒って初めてじゃあないか?」 歩いていた足が止まる。 俺も足を止めた。 「…さぁね」 たったそれだけ言った。 そんな俺は、毒舌をいう木下とは違う木下を見た気がした。一言、言っただけなのに。 くるりと回って俺の方を向いた。 優しく微笑みながら俺の見る木下は本当に綺麗すぎた。 かなりドキドキする。 「な、なんだよ…」 「ねぇ、有村君」 悪戯っぽく言う木下。 本当になんなんだよ、おい! 「もしかしてストーカー?」
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