第1滴

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こんな昔話を聞いたことがあるだろう。 昔々、家が貧しく日々の生活にも困ってしまっている少女が居ました。 その少女は毎日マッチ棒を売って、日々の生計をたてていました。 ある雪の日、少女はこんこんと降る雪の中でいつも通りマッチ棒を売っていました。 しかしマッチ棒はなかなか売れません。 そこで少女は売物であるマッチ棒に火を着け、暖をとろうとしました。 すると火の中からぼんやりと、明るく暖かく楽しそうな家庭や、美味しそうな食べ物が見えてくる。
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