エピソード3

5/5
前へ
/10ページ
次へ
そんな優しい家康に、思わず頬が緩む 「君のせいじゃないよ…全ては彼奴のせいだ」 そう言うと顔を上げる僕ら 「少し待っていてくれ…あ奴らを潰して帰ってくる」 「…ああ!」 すると肩へと家康の上着が掛かる 「じゃあ行ってくる」 「宜しく頼むよ」 次の日 「はぁ…暇だ」 布団の中でごろりと寝返りを打つ 『今日一日、絶対安静だぞ!』 などと言われてしまった上、襖の外には監視している者が居る (何もこんなに厳重にしなくても… 信用されてないのか、僕) 昨日、男を捕まえ、戻って来た家康 その男の頬は真っ青だ …家康のあの殺人パンチを喰らったのだろう 『痛そう…』 『お前に比べたらましだ』 凄く晴々とした表情の家康 僕、愛されてるんだなぁなんて思わず思う 『ごめんなさいごめんなさい…!許してください…!』 そう切に願っている男 すると家康は手を離す 『今度桜華に手を出したら…わかるな?』 『はっはいぃぃい!!!』 涙ながらに叫ぶ男 なんか哀れだな… そして脱兎の如く逃げていく男 『じゃあ、帰ろう』 そう言って、手を差し延べる家康 『…うん!』 そして今に至る 「…ふふっ」 思い出して思わず笑う (暖かいなぁ…) 幸せに包まれて ~end~ 久しぶりにシリアスです! でもやっぱり最後はほんわかほのぼの*^ ^*
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加