エピソード3

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「…僕などを捕らえてどうする気だ」 「フフ…徳川をおびき出すつもりだよ」 暗闇の中、ジャラリと音を立てる僕の手を拘束している鎖 「…徳川は僕のような者を助ける程馬鹿ではない それに…僕は風来坊だ、確かに最近は徳川に居たが赤の他人だ」 「そういう強気な所が大好きだよ… 君は本当に美しいね」 ギリ…と音を立て歯を食いしばる (何故こんな奴に捕まっているんだ…!くそっ) ペッと地に血へどを吐く スルリと僕の頬を撫でる手 「その汚れた手で僕に触るな」 「っ……!君、今の状況わかってないみたいだね」 そう言うと バシンッ! そう音を立て僕の体を打つ長い鞭 だが、そんな痛み戦場での傷に比べたらまだましだ そのまま、男を睨む 「…ま、まあ良い 君はもう、私の物なのだからね」 そう言って階段の上に去る男 何故こうなってしまったのか… 「家康、少し寝てもいいかな」 その日、僕は疲れて家康に許可をもらい部屋で休もうとしていた 「ああ、むしろそうしてくれ
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