始まりの声

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宮部早雪。今日は人生初のデート。大学は共学にして初彼。大学の友達の紹介で知り合った彼、進藤優君は、あまり顔は好きではない。性格はいいんだけどね。早雪はイケメンが好きなのだ。そう、初恋もまだ、本当に男の人を好きになった事がない。暴力的でHだし…下ネタ好きだし、実はプチ男嫌い。でも人並に、彼が欲しかった。 「早雪ちゃんは五稜郭に行った事ある?」 「五稜郭?」 地元で今更、五稜郭ってしかも、初デートなのに早雪は思った。 「え…あるよ、あの星形だよね…?」 「そう…星形の。中は見たことある?最近、出来たよね?「箱館奉行所」俺はまだ、見てないから行こうよ~」 「奉行所?そんなの出来たの?」 確かに、あの辺りは町にも近いし、散歩も出来る。初デートにはいいのかな?早雪は考えた。 「行こうか…優君」 早雪はニッコリ微笑んで優を見た。
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