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斉藤が早雪をみつけると、早雪は井戸場で水びたしで座っていた。 「早雪さん…?」 斉藤が早雪に声をかけると早雪は驚いて斉藤を見た。 「ごめんなさい、あの急に暑くなって…」 そこまで言うと早雪の目から涙が流れた。斉藤は驚いて早雪に近づいた。 「近寄らないで…ください……」 早雪の声が震えてる。 「早雪…さん…?」 明らかに様子がおかしい。斉藤は早雪をみて思った。そこへ稽古指導が終わった総司達がきた。 「あれ…?どうしたのです」 総司が早雪達に声をかけた。すると早雪に桶の水をかぶり、総司に話した。 「急に暑くなって…、また、倒れたら困るから、水浴びてました…ちょっと、着替えてきます」 早雪はそう言って部屋へ行った。 明らかに嘘だと思った総司は斉藤から理由を聞いてため息を付いた。 「まぁ、原田さんも悪気は無かったんだ…でも彼女には俺もすまないと思ってる。」 斉藤が総司にそういうと頭を下げた。総司は慌てて斉藤にやめるよう言った。 「でも…急にどうしたのでしょう?早雪さん…」 総司が悩むと斉藤が言った。 「前にいた国で…何か嫌な事があったのかもな…それを思い出したとか…」 斉藤がそういうと総司は悲しげな顔をした。 「やっぱり…何か隠してますか…」 総司はそう思い黙って早雪が行った方を見ていた。
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