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時刻は5時13分。日付は23。 早雪は土方に起こされた。 「そろそろ、部屋に戻れよ…」 早雪が起きると土方は優しく早雪の頭を撫でた。 「…はい」 早雪がそう言って起き上がると土方は早雪に言った。 「いつか…本当の事を教えてくれるか…?」 土方の手は早雪の頭から左側の傷のある所のうなじを優しく撫でた。 早雪は驚いて土方を見て目をそらした。しばらくして早雪は土方に言った。 「聞いたら…どうするんですか…?」 早雪にそう言われ土方は黙って早雪を見ていると、早雪は微かに震えて土方の手を下ろした。 「まだ、死にたくない…。何でもしますよ…」 早雪は震えた声で土方に言うとそのまま土方の部屋を出た。 土方は早雪の出ていった障子を見つめていた。 「何を…隠してる…」 土方はそう言って煙管に火を付けた。 早雪は自分の部屋に戻り、着替えをして朝御飯の準備に行った。 「おはよう、早雪さん」 井上が早雪にニッコリ笑って挨拶をする。 「おはよう、源さん」 早雪も井上に安心してニッコリ笑って挨拶をした。 「この幸せな時間が、ずっと続けばいいのに…」 早雪は土方には会いたいが会ってはいけないと思った。 傷の事を話せば、未来から来た事がバレてしまう。 「次は…斬られるか?」 早雪はそう思ったが土方の笑顔が見れなくなるのは残念だと思った。
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