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総司は早雪が泣き終わると団子を出した。 「泣くと結構、疲れますよね~」 そう言って笑った。 「僕も小さい頃、泣くとよく土方さんに貰ったのですよ」 「土方さんに…?」 早雪が不思議な顔をして総司を見ると総司は苦笑いした。 「ええ…まだ、江戸の近藤さんの道場に入ったばかりの時に、家族と離れて寂しくて泣いていたら、土方さんに、「泣くと疲れるから食べろ」って…」 早雪はそれを聞いて笑った。 「土方さん…自分は食べれないのに僕の為に買ってくるのですよ」 総司はそう言ってニッコリ微笑んだ。 「土方さんは優しい人です…早雪さんの事もきちんと話せば、わかってくれますよ。」 そう言ってニッコリ笑って早雪を見た。 「そうだと、いいですね…」 早雪も総司に微笑んだ。土方にはいずれ、話さないといけない。早雪はそう思った。 「早雪さん、川辺にも行きませんか?涼しいですよ?」 ニッコリ微笑んで総司は早雪の手を握る。 「はい!」 早雪は総司が話た後も変わらず優しくしてくれるのに感謝した。 「ありがとう…総司さん」 こんな自分を少しでも理解してくれる人を早雪は心から嬉しく思った。
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