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その日の朝、いつもの朝御飯の時、広間に土方はいた。どうやら、珍しいのか他の隊士達は土方に緊張しながら、朝御飯を食べていた。
「珍しいですね~、土方さん。朝御飯なんてどうしたのですか?」
総司がニッコリ微笑んで土方に話すと土方は不機嫌そうに総司に話した。
「アイツが朝から、起こしに来たんだよ…」
そう言って、土方は早雪の方を睨んだ。早雪はそれを見て笑っていた。
「へぇ~、いいですね…って、それで土方さん来たんですか…?」
総司は早雪の行動で土方が朝から動いたのが面白かった。
「仕方ねぇだろ…」
土方はまだ、眠いのか乱暴な発言をして、ご飯を食べていた。総司はそれを聞いて更に笑った。
「やるな…早雪さん…」
総司はそう思った。土方は夜に出掛ける事や書類を見ている事が多い為に朝御飯を食べる事はほとんどない。早雪は朝から土方を「見たい」為にわざわざ起こしたのだ。
「後から、お茶を持ってこい」
土方は早雪にそう言って睨んで広間を出て行った。総司は少し笑って早雪に話しかけた。
「早雪さん、スゴいですね~。朝から土方さん起こすなんて…」
「だって、いつも少ししか会えないから…」
早雪は総司に小声で話て少し頬が赤くなった。総司はニッコリ微笑んで早雪を見た。
「頑張ってくださいね…」
総司は小声で早雪に話すと早雪はニッコリ微笑んだ。総司は思った。
「この笑顔が僕の物だったらいいのに…」
総司は早雪に冷たい態度をとる土方に少し嫉妬した。
「早雪さんは土方さんのどこが好きなんだろ…?」
隣で片付けている早雪を見て、総司はそう思った。
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