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その頃、土方は朝から近藤に呼ばれて近藤の部屋にいた。 「歳が朝から起きているのは珍しいからなぁ~」 そう言って笑って、貯まっていた書類や封書などを渡した。 「近藤さん…こんなに貯めないで下さいよ…」 土方は近藤から渡された書類を見てため息をついた。 「どうも…書くのは苦手でな…」 近藤は苦笑いしながら土方を見た。 「まぁ…アイツにも手伝って貰うからいいか…」 土方はそう思って、早雪の事を話た。とりあえず、未来から来た事や暴力されていた事は抜かして、「異国から来た娘がいて、その内帰るがいる間は女中の仕事や土方の小姓として仕事をさせる」と話した。 「字は書けるから、手伝って貰うよ…」 そう言って土方は書類などを持って部屋を出ようとすると近藤は早雪に合わせろと言った。 「どんな娘か…見たいなぁ。歳、一人で寄越せよ。」 近藤はニヤリと笑った。近藤は見かけより、女好きだった。屯所近くにも妾の家がある。土方は思った。ちょっと一人で早雪を会わせるのはまずい。 「部屋を知らないから一緒に来ますよ…」 そう言って土方は部屋を出た。 「近藤さんは誰でもいいのかよ…」 土方はそう思って早雪のいる台所へ行った。 早雪は茶碗を洗っていて朝から土方を「見た」ことが嬉しく鼻歌を歌っていて土方が台所へ来た事には気づいてなかった。 「暢気な女だな…」 土方は早雪の後ろ姿を見てため息をついた。
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