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「ばーか、笑わせんなよ。腹の傷が余計開く」
「ケセセ!!そのまま死ねばいいじゃねーか!!……んじゃ、行くか」
そう言ってゆっくりとアーサーを冷たいアスファルトの床に寝かせる。
そして幾らかでも呼吸がしやすいようにとアーサーの背をコンクリートの壁につけた。
「幸運を祈るぜ、ギルベルト」
「祈るんだったら自分の無事を祈れよアーサー。俺様を誰だと思ってんだ!!」
ギルベルト・バイルシュミット様だ!と高笑いをする彼を頼もしく思えるのだから自分も末期だ、とアーサーは自嘲気味に笑って右手の親指を立てた。
言葉に出来ないのならせめてこれだけでもと思ったのだが、当のギルベルトは見ていなかった。
腰に下がっているホルダーから、長年愛用していた銃を取り出す。
そして丁寧に弾を込め、安全装置を外した。
そして前を見据えて銃を構える。
追手の足音はすぐそこまで迫っていた。
逃げる術なんてない
だったら自分で道を切り開くに決まってんだろ!
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このまま完成…でもよかったのですが、やっぱりいろいろ満足いかなくてボツ。
追いかけられている理由とか表現とか足りない…(・ω・`)
とりあえず芋+味音痴兄弟は可愛いと個人的に思う。
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