第一話 蒼玉と紅玉と銀狼と

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当時はジェノザウラーと同じ最新型の小竜、レブラプター(ノーマル・アニメ仕様)である。 「(ゾイド……)」 僕は、このままでは射たれそうだったので、素早く物陰に隠れることにした。 耳をすますと、段々と音が大きくなってきた。近づいてきたのだろう。 でも、こちらの方にも火器を射ってこないところをみると、どうやら、レブラプターのパイロットは僕には気付いていないのだろうか。 いままでで一番大きな音が響き、足音は止まった。代わりに細かな駆動音も聴こえる。もう、すぐそこまで来ているのだろう。 『え~と、証拠証拠。久々のヒットだ、証拠がなきゃシャレにならねーしな』 「(いったい何が………)」 僕は今いるところからソウッと覗こうと身を乗り出した。
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