第一話 蒼玉と紅玉と銀狼と

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ZAC210X年 場所不明 「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ………」 ボロボロになった廃墟の町の中を、僕は息を切らして走り続けていた。 逃げていた僕のかなり後方からは、なにかの炸裂音が聞こえてきた。かなりの大きさから大型砲弾が着弾したかゾイドが爆弾したのだろう。 この地獄では珍しいことだ。 この日の5日前、平和だったこの町は突如として戦場となった。当日は詳しい理由などはほとんど分からかった。 分かることといえば、戦っているのはどちらも大型ゾイド(共和国はブレードライガー、帝国軍はジェノザウラー)を隊長機とした中規模部隊(共和国軍はコマンドウルフが4(内二機がLC)、ゴトスが3、ガイザックが6。帝国軍はモルガが7(内三機がキャノリー)、レブラプターが4(内一機がPB)。)だということぐらいだ。
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