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「そんなの、当たり前じゃない。私はあなたと一緒にいたいのよ?あなたの役に寄って来た訳じゃないの」
「…そっか。そうだよな。キミがそんな子な訳ないよな……あ、夜になっちゃったな」
その言葉と同時に辺りが一斉に暗くなった
「ここじゃ暗いし、中に入ろうか」
「…そうね」
返事を返すとエースがテントの入り口の布を上げてくれる
「じゃ、どうぞ?」
「…ありがとう」
「いえいえ」
テントに入ってからしばらくお互いに口を利かず、エースはぼーっと何か考えているみたいだった。私も私でさっきのエースの言葉を考えていた
『オレが役持ちじゃなくなっても?』
なんでそんなことを言い出すかわからない。エースじゃないと意味がないことも伝えたのに。今のあなたじゃなきゃ嫌だって伝えたはずなのに
どうして―――
「アーリス?」
「ひゃっ!」
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