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第2章:最低な誕生日
その日の放課後。
大「これ、サンキューな」
そう言って渡された空のお弁当。
今まで1度も残されたことはなくて、ただ…それだけのこと何だけど嬉しい。
萌「大地くん…明日は部活お休みだよね?」
大「あぁ」
萌「だったら放課後…デートしない?」
大「あぁ」
いつもなら「気が向いたらな」とか「面白いテレビなかったらな」とか適当なの。
実際にそんなんが理由でドタキャンだってあった。
だけど…今日は「あぁ」って言ってくれた。
大地くん……気付いてるのかな?
明日が私の18歳の誕生日だって。
彼女の誕生日を知ってるなんて当たり前かも知れないけど…知っててくれてるのかなって思うだけで嬉しくなるよ。
萌「忘れないでね」
大「あぁ…じゃーな」
そう言って部活に向かう大地くん。
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