ボクの仕事

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終電に乗って帰ると、マンションに着くのは午後11時30分を回る。 彼女がせっかく同じマンションを借りたのに、平日は彼女と話しができない生活。 通勤時間も、約1時間ちょっと。 「ごめんね、ボクさん。わたし、眠くなっちゃうの。起きてなくて、ごめんね」 ボクが布団に入ると、目を覚ました彼女は、申し訳なさそうに言った。 本当に寂しかったのは、一人でマンションで過ごす彼女のはずなのに。 ちなみに、彼女。 これまでの生活では、午後10時には寝ていたそうだ。 「だって、寝不足するとお肌に良くないんだよ?」
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