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休日は、彼女の部屋でゴロゴロすることが多かった。
それでも、平日に一人で過ごしていたから寂しかったのだろう、ちょっとしたことで、彼女はとても喜んでくれた。
シロタン。あざらしのぬいぐるみ。
20センチくらいのシロタンを彼女の鼻先に近づける。
「彼女さん、今日のご飯はなんですか~?」
シロタンが喋っているように、ぬいぐるみを細かく動かす。
「シロタ~ン!」
満面の笑顔を彼女が向ける。
「シロタン、お腹、減ったんですかあ?」
「うん、ペコペコだおー」
「じゃ、待っていてね」
シロタン、大活躍である。
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