ゴロゴロ

2/3
前へ
/160ページ
次へ
休日は、彼女の部屋でゴロゴロすることが多かった。 それでも、平日に一人で過ごしていたから寂しかったのだろう、ちょっとしたことで、彼女はとても喜んでくれた。 シロタン。あざらしのぬいぐるみ。 20センチくらいのシロタンを彼女の鼻先に近づける。 「彼女さん、今日のご飯はなんですか~?」 シロタンが喋っているように、ぬいぐるみを細かく動かす。 「シロタ~ン!」 満面の笑顔を彼女が向ける。 「シロタン、お腹、減ったんですかあ?」 「うん、ペコペコだおー」 「じゃ、待っていてね」 シロタン、大活躍である。
/160ページ

最初のコメントを投稿しよう!

727人が本棚に入れています
本棚に追加