~一章~

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―翌日  ≪お早うございます、朱華様≫  「ん、あと五分…」 布団の中に潜り込んで起きる気配の無い朱華に、幾度となく同じ事を繰り返す天国  ≪天国、こういう時は凍らすのが一番かと≫ いきなり物騒な事を吐き捨てたのはユキアネサだ ユキアネサも天国と同じ<女>の人と刀が融合した[トウジン]だ。 なので同じ女として天国とは仲がいい  ≪そのような事、いけません≫  ≪なら燃やすか≫ 先ほどの会話を聞いておきながら何故そのような発想になるのかとその場にいたトウジンは皆一同に言葉を発した火車切に心の中で突っ込みをいれた。  ≪貴様は主を殺す気か≫  ≪そうじゃねぇよ虎徹≫ 皆を代表して言葉を発したのは、虎徹 真打 正幸(コテツ シンウチ マサユキ)だ。彼は唯一朱華の事を≪主≫と呼んでいる 軽く物事を考えている火車とは180度考えたかが違うがなぜか一番仲がいい二人、皆は性格が違う方が仲が良くなるのだとあまり気にしていない。朱華も初めて彼らを持つようになった時は不思議に思っていたが今は慣れていて逆に二人が喧嘩していると不思議に思うようになっている  「…焔、御茶」  ≪やっと、起きたか。≫  「ん、皆お早う。  俺シャワー浴びて来る」 もぞもぞと布団からはい出て部屋に付いているシャワー室に行く、それを見届け火車切は御茶を準備する、ユキアネサと伯耆安綱は朝食を準備し始める それぞれする事が決まっているのか手順など慣れが見える。
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