~一章~

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 「今すぐ体育館に行け、其処に担当の先生が見えるはずだ」 それだけ告げると教室を出ていく鈴木、生徒達は先生の言葉に従い体育館に行くために行動を開始する  「朱華、どうする?」  「お前らはちゃんと行けよ。俺は保健室で休んでから行く」  「分かった」 羅唯の問いに簡潔なおかつ今後の事も言ってから慧の返事を背後にすたすたと歩いて行ってしまう。 ―保健室  「失礼、」  「おや、君は1年生だね」 この学園の制服は学年ごとにネクタイの色が違い1年生は青、2年生は黄緑、3年生は赤となっており、それを見て学年を判断する  「あぁ。悪ぃか」  「いえ、そんな事はありません。私は伊達 彩戸(ダテ アヤト)と申します。君は?」  「俺は龍院 朱華。少し休みたいんだが」 伊達の申し出を素直に聞きいれ、此処にきた要件を伝える。  「(初日からさぼりですか。)そちらのベッドを使っていいですよ」  「(何も言わないんだな)…わかった」
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