プロローグ

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…ポー  ピーポー ピーポー   ピーポー   遠くから近付いてくる やかましいサイレンの音。 「…花!梨花!梨花!!」 耳元で私の名前を泣き叫ぶ母の声。 まるでスロー再生した音源のように 頭の中に鈍くこだまするその音を聞きながら 出会わなければ…   出会わなければ… その時はそればかりが頭を支配していた。
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