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大失敗だなぁと笑いながら透真がカードから指輪を剥して
「…手、出して?」
と微笑む。
私は言われるままにゆっくり右手を差し出した。
私の薬指に透真がその指輪をはめる。
「梨花、俺と結婚してくれる?」
改めてプロポーズしてくれた透真に
「…っハイ!」
私は泣きながら思い切り頷いた。
「梨花ー!!おめでとー!!」
マイが遠くからそう叫んで、周りから一気に拍手が上がる。
自然と湧き上がったキスコールにのせられて
私達はキスをした。
今までで1番軽いのに
今までで1番幸せなキスを…
透真との恋は甘くて苦しくて
思い通りにならなくて
出会わなければよかった
そう思った時もあった。
だけど今は
出会えてよかったと心から思える。
ねぇ、透真。
ずっと ずっと 愛してるよ。
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