春風

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「春風」 両手広げて受け止めた風 確かに温かみを感じた それが人の優しさならば 無力な僕に何ができる? 小さくなりたくない 背伸びしてみても 所詮 僕は僕 丸くなっていくだけ 春風に吹かれ花は色付く ならば僕らは蕾だ 人びとの優しさに包まれて やっと花を咲かせるから 春風の帰り道はいつだって 同じことなどないから 新しい芽が萌えるためにも 僕ら 次世代の風になる 流した涙 その数だけ 強くなれたような気がしてた 決意の中で不意なサヨナラ 季節はいつも容赦ないね 表裏一体な 出会いと別れに いつの時代でも 人は立ちすくんで 春風にそっと背中を押され 僕ら 前へ踏み出せる 泣きたくて キラリ 瞳の光 落ちる前に乾くだろう 春風に溶ける瞳の光 伝えたいことがあるようで 生まれてく期待の裏側には いつも不安があることを 春風に吹かれ花は色付く ならば僕らは蕾だ 人びとの優しさに包まれて やっと花を咲かせるから 春風の帰り道はいつだって 同じことなどないから 新しい芽が萌えるためにも 僕ら 次世代の風になる
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