さてと

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 ムイーンと携帯のバイブレーションがなる。  「もしもし恵理?どうしたの?」  『……あのさ。すごいのが……できた』  「ん?なにが?」  震えたような、興奮しているような声だった。  『曲が…できたんだ。とにかく裕子に聞いて欲しい』  「あ、曲ね。わかった。今家?」  この時全てが始まっていたことにアタシは到底気づいていなかった。
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