そいで

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 衝撃が走った。  ヘッドフォンを通して鼓膜に飛び込んできた音は、アタシたちの音楽には程遠く、だけど間違いなくアタシたちの音楽。  「これ……すごい」  「大丈夫かな?」  「いいと思う……けど、シングルでこれを出すにはまだ早い気がする」  「うん。だよね」  なんていったらいんだろ。多分完璧に恵理の音楽が確立された、そんな感じ。  他の誰っぽさが全くない。  「ゆっくりでいいから、完成させようね」  「うん」  これはえらいことになるぞ!
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