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久しぶりだな。
あまり会っていないがお前のことだから元気にしているのだろう。
わざわざお前に手紙を出したのは、ちょっとした頼みごとがあるのだが、引き受けてくれるだろうか?
というか、引き受けてもらわねば困るのだがな。
―――――――――――――――
「なんだ?…」
「どうかされたのですか?お兄さま」
「いや、…姉上から頼みごと、らしいんだけど……」
「コゥ姉さまから?」
「ああ…」
2枚目に目を通し始めると、ユフィの騎士の叙任式の話なのが分かった。
…お前は頭が良いから、勘づいているかもしれないが、ユフィの騎士は他とは違っている――そこまで目で読んだとき、手紙を持つ手が少しだけ強ばった。
他とは違う?
なんだそれは。
俺が思っていたこととしては、ユフィはそれなりの心構えを持って自分の騎士を迎えるのだろうということ。
俺とは違って。
しかし相手はユフィだから、きっと騎士がどんな奴でもそういう風に受け入れる気になりそうなものだ。
優しくて、心が異常に広い。
ついでに言うと意外に頑固なのだが、今もそうなのだろうか。
ルルーシュはコーネリアの手紙と今までのユーフェミアの行動を照らし合わせ考える。
騎士が誰なのか、名前さえ教えないユーフェミア。
でもナナリーには少し喋ったようだった。
「………」
鈍っていた思考回路が一気に動き出す。
それはもう、天才と言われる元皇帝シュナイゼルに勝るとも劣らないと評価されてきたルルーシュ独自のもの。
無意識に近い領域で導き出された選択肢は、どれもルルーシュが思わず眉を寄せてしまうもので、ユフィならやってもおかしくないだろうと思うことだった。
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