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* * *
数年後。
“私達”は大きくなり、
互いにあの“約束”を
忘れてしまっていた。
「総司!またあたしのおやつ食べたでしょ!」
「あぁ、アキですか。食べてませんよ。ただちょっと味わっただけです」
「それ食べたんじゃない!」
私達は幼き頃と変わらず仲良しで、いつでも一緒いた
私、総司は小さい頃から通っていた道場の仲間、近藤や土方と武士になる夢を抱き、故郷を出て京にやって来た
武士になる事だけを考え、誠だけを信じ、今では新撰組という組織の一番隊組長をしている
アキはそんな総司についてきて、何か役に立ちたくて家族や土方の反対を押し切り同じく京に出て総司のいる新撰組で女中をしている
「うるさいぞ、総司にアキ」
「「土方さん!」」
「はっ、息ぴったりじゃねぇか。」
土方とは、総司やアキのお兄さんみたいな人物で、凄く頼りになるし、凄く優しいし、凄く怖い。
でも土方さんの新撰組への想いは計り知れない程ものだ。
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