となりのたけし

少年たけし

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ちゅんちゅん

深い熱帯夜から抜け出し、小鳥のさえずりで目を覚ますというどうも心地の良い朝を迎えた少年がいた

彼の名は炭毛たけし

竹市に暮らす高校二年生だ

｢今日も朝から暑いな…。小鳥のさえずりとかそんな涼しい感じで書いたって暑いんだよハゲ｣

どうも目覚めの悪い朝のようだ

｢そろそろ起きないと学校に間に合わんな…｣

２階の自室から階段を下り、リビングへ向かう

『たけし！遅刻するよ！早く起きなさい！』

朝から大きい声でたけしを呼びかけるのは言わずもがなたけしの母、たけえである

｢言われなくてもわかってる｣

『また悪態ついて！いいから、顔洗って来なさい！』

身の回りからきちっとしている常識人だ