SAKURA SIXTEEN

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 「てかさ、私ずっと思ってたんだけど、サクラってそこまで音楽好きじゃないよね?」  口いっぱいに頬張ったフランスパンを飲み込むと、桜は苦しそうに小さく「うん」と言った。  「だってね、もともと勉強したくなくてドラム始めたからさ。プロになりたいとか思わないし、やりたいことがあるわけでもないから続けてる」  物語の主人公にしてはぬるい、ぬる過ぎる発言だか、できれば許してあげて欲しい。本人、いたって悪気はないのです。  「でも、そういうわりにはけっこう練習してるよね?」  「うん、だってみんなに迷惑かかるしさ。仲良くしてたいから頑張ってるの。女の子が全てだから」  「ホントにホントなんだねサクラって。もったいないなぁ。普通にしてたら彼氏できるのに」  「女の子のほうが好きだから」  こんな感じで進んで行くからみなさんには気合いを入れて読んで欲しいです。
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