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麻由はベースとアンプをつなぐ。
「文化祭さ、ライヴ出来るのかな?」
「ワタシはどっちでもいいけどね」
「ホント、やる気ないんだね」
「なんかどっちでもいんだ」
「燃えてないなぁ」
「麻由に萌えてるよ」
桜の発言に反応して麻由は少し距離を取る。
「でもね、中学のときはサッカーに燃えてたんだよ」
「そんなぽわーんってしてるのに?」
「目指すものがないとね、やっぱり人間はダメだよ」
桜はドラムの前に立つ。
「だけどこれには燃えられないなぁ」
手の甲でシンバルを叩くと弱々しい音が響いた。
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