ピカチュウ

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僕の名前は、奥村 章 今年で18歳だ。 性別は、男。 今の季節は夏。 そして今の僕は、人生で最大で最悪なシュチュエーションなわけである。 どんなシュチュエーションかって? そりゃまぁ・・・・・・ 「お前は完全に包囲されている。無駄な抵抗はやめて出てきなさい」 このスピーカーから俺に向けて発せられる声で気づくだろうか? 俺は今、銀行に立て籠っているシュチュエーションなのさ。 どうしてそんなに冷静なのかって疑問を持つ者も、少なからずいるだろう。 別に、計画があったり逃げ切れる自信があるわけじゃない。 俺の頭のなかは、ワケわかんなくなっているだけだ。 お母さんの口紅を興味本意で使ったときと同じ状況だと言えば分かりやすいだろうか? そして俺の腕の中には、人質としてとても綺麗で美しい女性がいる。 キャリアウーマンといった成り立ちで人生の成功者ってとこだろう。 真夏の外は、気温が高く警官たちも汗を流して拳銃を構えているんだろうな~。 それに比べて、ここは快適だ。 クーラーが程よく効きすぎてるくらいだ。 なんでこういうことになったのか。それについて触れておくべきだろう。
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