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それはちょうど1ヶ月前に遡る。
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1ヶ月まえ―
このときの俺は、私立の高校に通っていて、あと一週間で夏休みってとこで中退するはめになっていた。
なぜ中退したかっていうと、タバコが原因だ。
別にヤンキーってわけじゃない。俺の勝手な解釈だがタバコを吸う人は何かしらのストレスを感じて吸う人が多いだろう。
その中の1人が俺だ。
冴えない顔に、頭も悪い。それでも頑張って難しい進学校に入ることができた。
しかし、授業にはギリギリでくらいついていく日々、皆との差を埋めようにも、むしろ開くいっぽう。更には親からの説教。
そんな俺がタバコを吸わない?
いや!吸うさ!
これでも2年間頑張ったんだ。
少しくらい逃げたっていいだろ。
タバコを吸出したのは3年生になってからだった。
周りの友達が・・・。
周りのみんなが、タバコに染まっていることを知ったのは、タバコ初めてからだった。
そしてタバコを吸う。
このことは俺の人生を大きく動かした。なぜなら、タバコを吸うことでタバコ仲間が増えるからだ。
俺はタバコを通して、友達ができた。そいつの名前が、星中 大(ホシナカ ダイ)あだ名が苗字をモジってピカチュウだ。星はピカピカ光るからね。
こいつは、俺とは似たような匂いがしていた。きっと向こうもそんな気がしていたんだろう。
しかし、決定的ちがいがあった。それは、ヤツの頭脳だった。
この難しい高校で、ピカチュウこと星中 大は、学年1位に君臨していた。
そんなピカチュウを俺は、嫌ったり妬んだりは、しなかった。
たぶん俺の心が広いからだろう。
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