#1、堕ちてきたのはうさぎさん。

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ガサゴソと首から提げていた小さなポーチ(私作)をあさる音が、この小さな屋根裏部屋に響く。 その中は飴ちゃんしか入ってないはず……! 「あ、あるぇ…?」 明らかに同様したような声を出すうさ(以下略)……ヤトさん。 黙ってみているのも可哀想なので、声をかけてみる。 「どうしたんですか?」 我ながら良い奴だ。 自分で言ったら負けだけど。 「……そんなはずは…。」 あたふたしているヤトさんは、私の声が聞こえていないようです。 待つ事数十秒。 「あ、すいません。取り乱しました。あのですね、えーっと……無くしてしまったようなんです。だからこのままの姿でよろしいでしょうか?」 日本語でお願いします! テンパり過ぎてて言いたい事がイマイチわかりません! ……別に私としては今さらどうなっても平気なんだけど…よくよく考えたらさ、ヤトさんはうさぎだし?…ぬいぐるみだし?…うさぎさんと話してる私って何なんだろう。 どうみても中二の時期によくあるアレです。 こんなところ家族に見られたら軽く3回は逝ける。
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