第2話 エキセントリックな少年

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――……このゴミ虫女! 「……ッ!」 ピピピ、ピピピと規則正しい携帯のアラーム音が部屋を満たす。 私は必死で右手を伸ばして枕の向こう側にあった携帯に触れてアラームを止め、石のように重たい頭をゆっくりと起こした。 なんだか嫌な夢を見ていたような気がする。 関根はるか。 あいつのあの豹変っぷりは、きっと、夢か何かだったんだろう。 「……いや、夢じゃない。」 叩かれたほっぺたがまだ少し熱を持っていた。 昨日の放課後の出来事は夢じゃない。 全て現実だ。 私が叩かれたのも、関根はるかが豹変したのも、全部全部現実。 「あー……もう、学校行くのやだなあ」 でも、行かなきゃならないのが学生の悲しいところで。 大人しくベッドから出て、私はリビングへと向かった。 あいつは4組で私は3組。 まあ、そんなに会うこともないだろう。
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