悪夢のような1日目

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時刻は9時すぎ。 建物に着くと、広い駐車場にはチェーンこそされてはいなかったが、車はもう数台しか残っていなかった。 4階建ての建物からはすでに照明は消えていて、正面玄関まで回ってはみたものの、もちろんすでに閉まっていて、中へは入ることはできなかった。 だが、正面玄関の透明な自動ドア越しに、各階に何のオフィスが入っているかが記された案内板を見ることができて助かった。 どうやら中央児童相談所はこの建物の2階にあるらしい。 夜間通用口を探しに建物の裏手に回ってみた。 すると1階と、スロープを登った2階に夜間通用口とインターホンを確認できた。 2階のインターホン下に児童相談所と書かれたプレートがあったので、迷わず押してみた。 1回目、応答なし。2回目、、、プッシュからしばらくして夜間の守衛を名乗る人から返答があったので、事情を話し、思い切って面会を申し出てみた。 守衛は児童相談所に電話で聞いてみると言ってくれた。、、、しばらくしてインターホンから返答があった。が、やっぱり担当者不在のためダメとのこと。予想通りの反応だった。 しかし私はこのやりとりで娘がここにいるかもしれないと確信することができた。
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