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ーーPM23:53ーー
空に輝く満月が美しい静かな夜。
鬱蒼とした森の上空を一機の飛行挺が木々すれすれの高度でまるで滑るように飛行していた。
天井から吊されたオレンジ色の電球がユラユラと揺れる。
その小さな発光体が、鈍い銀色をした金属製の骨組みで出来た簡素な格納庫を照らし出す。
そして天井の隅に設置された古ぼけたスピーカーからノイズ混じりの少女の明るい声が吐き出されていた。
『……らルクシア……こちらルクシア、アクセスさん、いくら遠隔操縦とはいえ任務中に寝るのは感心できませんよ……聞こえてますか?』
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