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「……オーケイ、ルクシア。問題なしだ」
簡素な機内に良く似合う座り心地の悪そうな金属製の長椅子。
そこに、黒いジャケットを布団代わりに足を組んで寝ころんだ者、アクセスが答えた。
スピーカー越しに聞こえてくる音はキーボードを叩く音だろう。
カタカタというリズミカルな音をさせたかと思うと、再び話し始めた。
『残り数分で帝国軍に武装占拠された迎賓館の上空に到着します。今回は空からの降下による奇襲作戦ですが、降下中にターゲットの所有する自立兵器による自動迎撃が予想されますので、気を---』
「了解、了解、分かってるぜ。気を抜かずに突入、だろ?」
大きな欠伸をしながらルクシアの話を聞いていたアクセスがコートを掴みながらのそのそと起きあがる。
そして若干長めの逆立てた黒髪を掻き上げ、天井を仰ぎながらながら伸びをした。
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