序章

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『と言っておきながらいつも無謀に突っ込むじゃないですか。こっちもヒヤヒヤするので勘弁してくださいね……とりあえず目標に接近し次第合図しますので降下準備をお願いします』 通信終了したスピーカーを横目でチラリと一瞥すると、壁に立てかけてある、己の得物に目を向ける。 金色の装飾が施された、全長40センチ程はあろうかという中折れ式大型リボルバー。 その銃身下部には、黒光りする刃渡り70センチ程の、柄の折り畳まれたブレードが取り付けられている。 その、通称ガンブレードと呼ばれる全長一メートル弱程の武器を手に取った。 ガンブレード側面のレバーを操作する。 するとガチャンという金属同士のぶつかり合う音と共に二つに折れ、それと同時に弾装部がせり上がり、六発入った弾を押し出した。 「弾は六発、刃こぼれ無し、ノープロブレムっと」 残弾を確認するとガンブレードを持ったまま手を下に振り、二つに折れているガンブレードを元に戻す。 そして腰のベルトに取り付けられた専用ホルスターに納めた。
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