ぶるーぷりんと

ぼんやりとだが少年らしき影が見える。

「合言葉は？」
"リュウちゃん？"声の主の名前が頭に浮かぶ。もう長いこと思い出すことなかった名前。
　合言葉…答えが出てこない。でも確かに昔決めたな。
　あの頃は夜明けが待ち遠しく、日没を惜しんだものだが…今は逆だな…と苦笑した。
　とその時ふと答えが閃く。
「はばとこいあ」口に出してみる…すると瞬く間に目の前はまた青い光に満たされた。