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私が小5の頃、家の都合で引っ越したのですが、転校先の学校が丁度林間学校で私だけ一週間休みだったんです。
天性の方向音痴である私はせめて駅周りだけでも覚えようと散歩がてら探索してました。
駅につくと隣に公園があるのを見つけて何気なく公園に入ったのですが…これが間違いでした…
公園の中には、まだ2、3歳位の子供達が楽しそうに砂場で遊んでいる姿を、おしゃべりしながら見てるお母さん達がいました。
そのお母さん達のいる奥の方ににひっそりと林があるのを見つけ、興味が湧いた私はそこに近づいたのです。
林の中は短い獣道のような道があり、どことなく違和感を感じどうしようか悩んだのですが…
しかし好奇心に勝てるわけもなく林の中に入ると
シーンと…さっきまで聞こえてた子供達の声や町の喧騒、隣には駅があるので電車の音やアナウンスが聞こえるはずなのに、まったく聞こえなくなったのです。
しかし、振り向いて見ると先程見た光景が…まるで音だけを切り取られたような感覚でした…
それどころか、その獣道は人工的に作られたような感じだったのに、人がまったく通った気配が無く、少し不気味に思いながらも林の先へ…
林を抜けると普通の街並みがあり、獣道は青い屋根と赤い屋根に挟まれたコンクリートの階段に続いていました。
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