呼ぶ人

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流石に苛立ってきた母のもとに 「ごめんね!遅くなった!」 屋上にいたはずのJさんが戻ってきたのです… 母は「え?!Jさん屋上に居たんじゃ」と言いかけて屋上を見たら、「おーい」 まだこちらに向かって腕を振ってる人影がいたんです。 怖くなった母はJさんには何も教えずに、そこから逃げるように門に向かいました。 門をくぐり抜ければ大丈夫だと思った母はJさんを引っ張りひたすら走り続け… やっと門を超えて安心したのですが… 「 お ー い 」 母の耳元でつぶやくような小さな声が聞こえたのです… 驚きのあまり振り向くと屋上にいたはずの人影が、門の向こう側で小さく手を振っていたそうです。 それから母は遅くまで学校に残る事は無くなったそうですが…結局あれが何だったのか、何を伝えたかったのか…今でも分からないそうです…image=363122622.jpg
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