5人が本棚に入れています
本棚に追加
流石に苛立ってきた母のもとに
「ごめんね!遅くなった!」
屋上にいたはずのJさんが戻ってきたのです…
母は「え?!Jさん屋上に居たんじゃ」と言いかけて屋上を見たら、「おーい」
まだこちらに向かって腕を振ってる人影がいたんです。
怖くなった母はJさんには何も教えずに、そこから逃げるように門に向かいました。
門をくぐり抜ければ大丈夫だと思った母はJさんを引っ張りひたすら走り続け…
やっと門を超えて安心したのですが…
「 お ー い 」
母の耳元でつぶやくような小さな声が聞こえたのです…
驚きのあまり振り向くと屋上にいたはずの人影が、門の向こう側で小さく手を振っていたそうです。
それから母は遅くまで学校に残る事は無くなったそうですが…結局あれが何だったのか、何を伝えたかったのか…今でも分からないそうです…
最初のコメントを投稿しよう!