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これは小6の時に出会った悪友(以下M)から聞いた話なのですが…正直私は疑いましたね。
Mがまだ幼稚園児だった頃、肺炎になり生死をさ迷っている状態になってたそうです。
本人曰わく、どこかの森の中に居て、泣きながら森の中をさ迷っていたそうなんです。
少し歩き、開けた場所に出るとそこには一匹の真っ白なMより大きい狐が居たのです…
狐はMの傍に寄ると優しく尻尾で包んできて、背中に乗せられたそうです。
Mは不思議と怖くは無かったと言ってました。
Mを乗せたまま走るとMのいる病院に着いたそうです。
狐はそのまま壁をすり抜けてひとつの部屋に…
そこには管に繋がれているMがベッドに横になって、Mの両親がずっと泣きながら寄り添っていたそうです。
それを見て泣きそうになるMの背中を狐が押すと、景色が反転し、気付くと目の前には両親の顔が…
一瞬自分の身に何が起きたのか分からなかったそうですが…
戻れたー
それだけは分かったそうです。
Mが後に聞いた話では祖父が神社にお祈りしていたとか…あれは祖父の願いを聞いてくれたお稲荷様だったのでしょうか…?
そのおかげかMは、今では憎ったらしく成人しました。
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