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少し立ち寄るだけの酒場だったが少し拓也は飲んだだけでクラクラして動けなくなり少し横になっていた。
「だくやぁ酒よわがったんだがぁ?」
「お、おう…オェ」
拓也は顔色が悪かった。
焼酎を一杯飲んだだけでこの有り様だった…
「だくやぁ?いまさっき今川けぇが勝つっていってたがぁ?今川は日の国でも有数の大名だぁ…ワシらだってきっどかなわない大名だがぁ?」
拓也は寝そべったまま
「織田信長は国力は無いかも知れないが…父の信秀はなかなかの大名だったときいたし、信長は尾張を統一をたった数年だぞ?道三公も認めたやつだからって感じかな?」
四、五人いるなかの全員が頷いたが…
「なかなかの洞察力じゃな!拓也!」
酒場の入り口に竹中が立っていた。
酒場にいる全員が酒をやめて頭を下げた。
「ハハハ!よいよい!ワシも飲みたい気分で酒を買いにきただけじゃ!話しを続けてくれ!」
拓也はゆっくりと体を起こした。
酒屋の女の子が近寄って体を支えてくれた。
「重治殿はどうみてるんですか?」
「ワシか?信長は父の信秀をみて育っておる…信長は信秀の葬儀の際に暴れまわって、砂を信秀に投げたそうじゃ!この意味がわかるか?」
みんなわかっていない感じでガヤガヤと声がたつ。
拓也は静かに…
「父親の背中か…」
と言ったのを聞き逃さなかったなのは重治だけだっただろう…
軽く話してその場を解散した。
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