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部屋に向かう途中から声がきこえてきた。
どうやら宴会を昼間からやっているようだった。
「おー愛殿!こられたか!」
と親父くさい男が言った。
「蜂須賀さん・・・飲みすぎでは??」
と言って周りをみたら杯の後がたくさんあった。
「いや~酒が一番上手いんじゃ!愛殿も飲むか?ハハハ」
と豪快に笑った。
「ハァ・・・なんでこの人に捕まったんだろ・・・」
愛をさらったのは蜂須賀小六という蜂須賀は織田信長が納める尾張の国に住んでいる豪族の勢力の一人だ。
「蜂須賀さん・・・例の二人はまだみつからないですか?」
「あぁ?誰のことじゃ?ヒック」
蜂須賀は酔いつぶれそうになっていた。
愛はむすっとした顔でその場を跡にした。
二人の話を振ると何かとすぐに逃げるのだ。
愛は武術などは出来ないが蜂須賀の部下や村の人達に好かれている存在になっていた。
愛はここがどこかを村人から教わり、すぐに戻ろうとしたが斉藤家と織田家の動きがあまりよくない状況にあり、戻れずにいた。それで誰とも連絡も取れずに蜂須賀の部下や子供と一緒にこの屋敷に住んでいる。
蜂須賀曰く
「愛殿を嫁にもらえ!!愛殿は良い子じゃ!!」と自分の息子に言いまわっていた。
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