大切な人

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愛は毎日、近くの町の人と仲良く話し、だんだんと打ち解けてきた。 蜂須賀は戦を何度かしたが何とか帰ってきては祝い酒を飲んだ。 勝てる戦ばかりするのではなく、負ける戦もする日もある・・・だが、負けても酒を仲間と交わす・・・ 「何で人が死んだのに酒を飲むんですか?」 愛は不満な顔をして蜂須賀に強く言った。 「人が死んだから酒を余計に飲むんじゃ!じゃないと死んだ者が悲しむだろう?ワシのせいで酒を飲めなくなると・・・それが一番嫌なことだと思うとワシはおもっておる。せめてもの償いとして飲んでおる。楽しい酒を飲まぬと死んだ者が成仏できん!」 「ハァ?本気で言ってるんですか?」 「ワシはいつでも本気じゃ!」 と酒臭い臭いをしながら言い争いをしていた。
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