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度々こうして放課後の時間を利用しては、梨花の宿題だの勉強を手伝ってあげている。
私が自分のノートを開いて説いてあげても、本人はうんうんだとか、すごい!
だとか適当な相槌ばかりでほとんど聞いちゃいない状態だけれど。
事実今もどさくさに紛れて、私が昼休み中に済ました宿題プリントを丸写ししている始末だ。
そんな梨花を半ば呆れ返りながら見る。
クリクリした瞳。
亜麻色の猫毛に二つに結ったふんわりとした髪。
愛くるしい容姿は高校生というより、中学生といってもおかしくないくらい梨花は幼くみえる。
たいして私は本当に平凡普通…というより地味めな女子高生。
そんな私と彼女が並び歩いていると、私がかすむ、とおもう。
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