◆放課後の二人◆

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度々こうして放課後の時間を利用しては、梨花の宿題だの勉強を手伝ってあげている。 私が自分のノートを開いて説いてあげても、本人はうんうんだとか、すごい! だとか適当な相槌ばかりでほとんど聞いちゃいない状態だけれど。 事実今もどさくさに紛れて、私が昼休み中に済ました宿題プリントを丸写ししている始末だ。 そんな梨花を半ば呆れ返りながら見る。 クリクリした瞳。 亜麻色の猫毛に二つに結ったふんわりとした髪。 愛くるしい容姿は高校生というより、中学生といってもおかしくないくらい梨花は幼くみえる。 たいして私は本当に平凡普通…というより地味めな女子高生。 そんな私と彼女が並び歩いていると、私がかすむ、とおもう。
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