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少年が行ってしまったので、わたしは急いで自分の部屋に戻って旅の準備をした。もちろん避妊具なんか持ってないから持っていかない。
準備も終え、わたしは急いで城の外に出た。
「さてっと、あの人はどこにおられるんでしょう?」
わたしは城下町をうろうろして、少年を探した。
「ハハハ。お前らじゃ束になっても俺には勝てねぇよ」
あの人の声だ。声がした場所の方向は確か井戸があったような……。いったい何をしているんだろう?
「こんなところにいましたか。いったい何をなされているんで――」
「ん?なんだ、そのあり得るわけがないものを見たような顔は?」
「あ、いえ、そのぉ……」
まさにその通りです。まさかそんな性格の人が子供と遊ぶなんて誰も思わないでしょう。
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