勇者誕生!

5/6
前へ
/93ページ
次へ
少年が行ってしまったので、わたしは急いで自分の部屋に戻って旅の準備をした。もちろん避妊具なんか持ってないから持っていかない。 準備も終え、わたしは急いで城の外に出た。 「さてっと、あの人はどこにおられるんでしょう?」 わたしは城下町をうろうろして、少年を探した。 「ハハハ。お前らじゃ束になっても俺には勝てねぇよ」 あの人の声だ。声がした場所の方向は確か井戸があったような……。いったい何をしているんだろう? 「こんなところにいましたか。いったい何をなされているんで――」 「ん?なんだ、そのあり得るわけがないものを見たような顔は?」 「あ、いえ、そのぉ……」 まさにその通りです。まさかそんな性格の人が子供と遊ぶなんて誰も思わないでしょう。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加